5/9 に行ってきました。3月にバリトンサックスのレッスンを受けた、本堂誠さんもメンバーの一員であり、先日の調整会でも、リペアマンの佐場野さんからも「ジャン=ドニ氏は、演奏も指導者としてもすごいよ」と教えていただき、期待が高まりました。
オープニングはメンバーのアンサンブル、曲の終わりに徐にジャン=ドニ氏が登場して、跪座の姿勢で自作の「心」を演奏された。
いきなり、ソプラノサクソフォンという楽器の音の概念を壊された。尺八のようで、とても自由。普段やっている音楽の音階や音色を感じず、独特の世界観に包まれました。
演奏している、師匠(ジャン=ドニ氏)を見つめるお弟子さんたち(impetusサクソフォンアンサンブルのメンバー)の眼差しは、憧れと尊敬にあふれていて、その表情からも彼が素晴らしい指導者で、またチャーミングな人柄であるということが伺えて、微笑ましく思いました。
演奏の中で、「本堂先生から教えていただいた、楽器のコントロールや音色作りの延長線上にこの演奏があるんだなぁ」と感じました。間近で聴くことができて良かったです。
私は、自作自演の曲ばかりの現代音楽のコンサートに出かけたつもりでした。
しかし、演奏会を聴きながら、音階って後からできたものだし、即興演奏も古代にあったはず。最後の方のお話でジャン=ドニ氏も仰っていたけど、演奏者と作曲者というように分業になったのは、音楽の長い歴史の中では割と最近のこと。彼の作品は、様々なカラーがあって、特に最後の「songbook」という曲は、絵本を読んでいるようで、いつのまにか場面が変わっていて、その物語の中に入り込んでしまっている自分がいました。
音楽は地球のような球体で、反対側は見えないけど、必ず繋がっているのだなぁと思いました。それぞれが、見ている景色や入口がたまたま違っただけで、縦にも横にも繋がっている。
世界中には色々な音楽があって、私が演奏している「西洋音楽」にも長ーい歴史があって。勉強するには時間がなさすぎる!と焦りも感じました。
もっと、もっとたくさん知りたい!と思わせてくれた、とても刺激的なコンサートでした。
こんな素敵なコンサートを日本で開催して下さったimpetusサクソフォンアンサンブルの皆様の発展を心から祈念します。どうか続けていってほしいものです。
本堂先生と記念写真。キンチョーしました。