楽しみにしていたレクチャーとコンサート
私は、この2年間くらい、J.Sバッハの曲を掘り下げています。本を読んだり、講座を聞きに行ってみたり、DVDをみたり。もちろん音も出している。バッハの時代にサクソフォンはまだ誕生していないため、オリジナルに触れることはできないけど、フルートやバイオリン、チェロの曲に触れ、「何とかこの世界を理解したい」という思いで取り組んでいる。
勉強を続けると、当時の音楽の在り方や、考え方、曲が作られた背景がわかってきて面白くなる反面、どのように演奏したら良いのかがわからなくなるということも私の中で起こってくる。
レクチャーは、1限目は、鈴木 優人さんによる、バイオリンとリコーダーの方の演奏も含めた古楽器についての話を聞きました。2限目は、尊敬して止まないサラマンカホール音楽監督の浦久 俊彦さんのバッハ以前の音楽の話でした。チェロとチェンバロの演奏もありました。
そして、コンサート。最初の音からして何とも優雅で美しく、メンバー全員がとても楽しそうなのです。「楽しそう」というのも陳腐なのですが、音楽の持つ喜びや嬉しさを表現しきっている感じが伝わりました。「一体、どんなコンセプトの楽団なのだろう」とプログラムを見ると「J.Sバッハの宗教曲を中心に近年はメンデルスゾーンに及ぶ作品の理想的な上演・普及を趣旨として活動」と載っていました。「なるほど、なるほど」講座の中でも、リハーサルも、疑問を持ちながら、とても時間をかけて丁寧にされているというお話がありました。この理念の元にスペシャリストが集結しさらに理想追い続けているのですね。本当にすごいことです。
少し、話は逸れますが、楽団はやはりコンセプトがしっかりしていないと継続は難しいというのもわかりました。
この日は最高で9名。鈴木優人さんはチェンバロを弾かれるので単独の指揮者はいませんでした。皆で音楽を作っている様子、本当に活き活きとした演奏ぶりに感動しました。
バッハが生きていた時代は、演奏をこんな風に楽しんでいたのかな?とか、電気のなかった時代にこんな音楽が聴けたら、人々は、さぞ熱狂したことだろう。と思いを巡らせて聴きました。
休憩時間にはコンサートマスターの若松 夏美さんのCDを買いました。こちらも立体的であり、また伸び伸びと演奏されていて素晴らしかったです。
https://www.amazon.co.jp/J-S-バッハ–無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ-BWV1001-1006-accompagnato-1001-1006/dp/B075T66NJ4/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=3HX0RKHVKNVAI&keywords=若松夏美+bach&qid=1564108670&s=gateway&sprefix=若松夏美%2Caps%2C250&sr=8-1
バッハコレギウムジャパンのコンサートは名古屋でもあるそうなのでまた行こうと思います。